地球温暖化 あざらしの画像

今回は、地球温暖化について、日本とアメリカでの対策や原因、影響、そもそも地球温暖化は嘘なのかということなどについて取り上げていきたいと思います。 

20世紀後半になってから問題視されるようになった地球温暖化。近年最も問題視されている事柄のひとつです。地球温暖化が進行すると、氷が溶けてしまって、こんなにかわいいアザラシの住処もなくなってしまうというのです・・・。

地球温暖化の原因って、本当に二酸化炭素なのでしょうか。また、その影響や今後の対策について取り上げていきます。

昨年は、連日、だんだんと勢いを増してくる暑さに対抗して、我が家ではようやくエアコンを購入しました。安くない買い物ですので、いろいろと調べて比較検討しながら購入しました。

スペックを見ていると、「『温暖化係数』が従来の約三分の一という、環境への負担が低い新冷媒を採用!」などと書いてあります。

なるほど、あまりよくわからないけれども、とにかく温暖化への影響が少ないエアコンなんだな、ということだけは分かりました…。

家電製品を買う時でも車を買う時でも、様々な場面でエコが声高に叫ばれて久しい昨今ですが、実際のところ、地球温暖化はどのような要因で起きていて、現状はどのくらい進行しているといわれているのでしょうか?

 

地球温暖化とは?どんな影響があるの?

地球は、昼間は太陽の熱によってあたためられ、夜は宇宙に熱を逃がして、ほぼ一定の気温に保たれています。

しかし、人間の様々な活動によって、二酸化炭素やフロンガス、メタンガスなどの温室効果ガスが発生します。これが地表から放たれた赤外線の一部を吸収するため、温室効果ガスが増加し、地球を包んでしまうことで、地球の気温が徐々に上昇していきます。この現象を地球温暖化といいます。

温暖化が進むと、どのような影響が考えられるのでしょうか?

 

【気候の変化】

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の2001年度の報告書によれば、地球の平均気温は、いまから約100年後には、1991年に比べて1.4から5.8度高くなると予測されています。

気温の上昇によって考えられるのは、異常気象の増加です。台風や集中豪雨、また乾燥、猛暑や冷夏、洪水、干ばつが進むなどが考えられます。

 

【海面の上昇】

気温が高くなると、海水の温度が上昇して、氷河が溶けたり、海面が上昇すると言われています。先ほどの報告書によれば、2100年には、海面が9から88センチ上昇すると予測されています。

 

【自然環境への影響】

さまざまな植物や動物の生息域に影響を及ぼします。

 

【人間の健康や活動への影響】

気温が上昇すると、熱中症などが増えるほか、自然環境が代わり、病気を媒介する蚊などの動物の生息域が広がって、マラリアなどの伝染病が増加する可能性が考えられます。
 

原因と影響は?

では、そもそも地球温暖化の原因とは何なのでしょうか?それは、20世紀後半以降に見られる地球規模の気温の上昇。すなわち、現在問題となっている地球温暖化の主な原因は人間活動による温室効果ガスの増加であるということがほぼ確実と言われています。

大気中に含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスには、海や陸などの地球の表面から地球の外に向かう熱を大気に蓄積し、再び地球の表面に戻す性質があります。

18世紀半ばの産業革命の開始以降、人間活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより、待機中の温室効果ガスの濃度は急激に増加しました。この急激に増加した温室効果ガスにより、大気の温室効果ガスが強まったことが地球温暖化の原因と考えられているようです。

次は、地球温暖化による影響についてです。まず、地球温暖化により、降雨量の変化や異常気象の多発するようになります。そして植物への影響も大きく、森林の消滅や生物の絶滅などが予測されています。

それだけではなく、異常気象によって建物が破壊されたり、農作物に被害が及ぶなどの経済的な被害、気温が上がりすぎると熱中症の被害が大きくなるなどの健康的被害など他にもたくさんの影響が出てくるとみられています。

二酸化炭素が原因というのは本当?嘘?

温暖化の原因となる温室効果ガスには、二酸化炭素、メタンガス、一酸化二窒素、フロンガスなどがあります。

その中で、とくに二酸化炭素は放射強制力が高いのです。

放射強制力とは、地球から宇宙へ放射されるエネルギーを増やす、つまり気温を上げる作用のこと。

そのため、温室効果ガスの中でも、二酸化炭素が温暖化に及ぼす影響がもっとも大きいとされ、二酸化炭素の排出量を削減しようと提言がなされているのです。

その一方で、「二酸化炭素が温暖化の原因に懐疑的説」もあるようです。ただし、この「温暖化懐疑論」は、最近裁判でも争われました。この裁判では懐疑論側が敗訴しており、温暖化懐疑論は間違いであるということで現在は落ち着いているようです。

現状は?実は地球温暖化説は嘘なの?

このような異常気象により、問題になるのは、水や食糧が世界的に不足してくるということです。

ICCPの報告によると、今後100年以内に、中国の米の収穫は8割減少し、ブラジルやインドでは、小麦の収穫量が大幅に減少するなど、世界的な食料不足が懸念されています。

日本は食糧の自給率が低く、大部分を輸入に頼っているため、食糧不足の危険が最も高い国のひとつなのです。

今の地球温暖化の現状はどうなっているのでしょう?2013年の報告によると、前回(2007年)より深刻さの認識が進み、直ちに対策をとる必要性が示されているとのことです。最近30年の10年平均気温は1850年以降のどの10年間よりも高温で、巨大台風や熱波、寒波、集中豪雨など極端な気象減少や気候変化が増加しているそうです。

実は、一部では地球温暖化は嘘だという声もあります。地球は温暖化どころか寒冷化に向かっており、このような嘘が出たのは「お金」のためで、二酸化炭素を減らすために炭素税や環境税という税金を導入出来る上に、地球温暖化を防ごうという理由で原発などの推進ができるからというのです。

といってもこれを言っているのはごく一部の人たちだけです。二酸化炭素を減らすことは環境にも良いことなので、まずは身近で自分の出来ることからやっていきましょう。

日本や世界での対策は?

地球温暖化 やばいの画像

地球温暖化対策については世界各国で、地球温暖化防止対策の協議が行われています。そして、地球温暖化を防止するための条約も作られています。その中でも日本で行われているものとして「京都議定書」があります。京都議定書とは日本の温暖化対策をまとめたものです。京都議定書によって排出削減される温室効果ガスの量は、ごくわずかなものです。

しかし、温室効果ガス排出削減をしなければ、これから地球に影響が出るということは確実です。そのほか私たちの身近なところでいうと、夏場の軽装による冷房の節約として「クール・ビズ」。冬は着込むことで暖房を節約する「ウォーム・ビズ」。他にも、スーパーなどで配られるレジ袋を減らすために買い物用袋を持参する「マイバッグ運動」などもあります。

世界でも、イギリスや旧東欧圏を含む欧州を中心に再生可能エネルギーの普及が強力な政策と共に進められていたり、アメリカでもカリフォルニア州を中心に積極的な活動が見られます。

今後の対策は?わたしたちが出来る対策とは?

現在、温暖化への対策として、

・従来のエネルギー源の熱効率を改善

・石炭や石油から、温室効果ガス排出量がより少ない天然ガスなどへシフトする

・林業の促進や間伐材・木材の有効活用などにより、炭素吸収量を増加させる

などの対策が進められているようです。

 

個人でできる対策についてもまとめてみました。

 

【節電する】

・夏は冷房の温度を28度に、冬は暖房の温度を20度に設定して、控えめにする

・照明はパソコンなどの電化製品のスイッチをこまめにオフする

電気をつくるときに二酸化炭素が発生するため、節電は二酸化炭素の削減につながります。

 

【節水する】

普段使用している水道水は、浄水場できれいな状態にするためにエネルギーが使われ、その際に二酸化炭素が発生します。また、下水処理にも同様にエネルギーが使われます。こまめに蛇口を閉めて、節水を心がけましょう。

 

【電車やバスなどの公共交通機関を利用する】

・電車やバスは、一度にたくさんの人数を運んで移動することができるため、一人当たりの二酸化炭素量を押さえることができます。

 

個人的にも、エコバックを持ち歩いて、できるだけビニール袋はもらわないようにしています。光熱費を抑えるためにこうした対策は積極的にとっていきたいと思っています。

これまでの大量に生産し、大量に消費し、大量に廃棄する、というライフスタイルを改めて見直して、個人でできることを少しずつでも積み重ねていきたいですね。