納骨と言えばと京都の西本願寺と思われるほど有名なお寺ですね。ご遺族の納骨を西本願寺でと考えていらっしゃる皆様へ、かかる時間や費用をご紹介します。また世界文化遺産に登録されているほどですので、見所も沢山あります。
大切なご遺骨ですので、その場所がどのような所なのか理解を深めておくのも必要ですよね。今回は東本願寺との違いも含めて、西本願寺について見ていきましょう。
京都西本願寺で納骨にかかる時間や費用は?
西本願寺の墓所は大谷本廟であり、納骨方法は祖壇納骨と無量寿堂納骨、墓地納骨の三種類があります。
まず祖壇納骨とは明著堂奥にある親鸞聖人の墓所近くの祖壇納骨所に納骨するものであり、こちらは聖人のお側にありたいという願いから年間約15000件もの納骨を行っています。
納骨懇志は一体20000円以上〜であり、永代経を申し込む場合は懇志を含め50000円以上のご懇志が必要となります。詳細な費用についてはご寺院様とご相談の上決めていただくといいでしょう。
次に、無量寿堂納骨とは、設備されている納骨所にある専用の容器を用いて納骨するものです。こちらは区画によって特別懇志は様々であり、最低80万円以上(最下段のみ70万円以上)、特別区画になると600万円となります。
また年次維持冥加金も区画によって変わり、年間2000円から8000円です。また墓地納骨とは、場所は大谷墓地であり、親鸞聖人のご廟所のある地に墓地をと求められ今日でも多くの墓碑が並んでいます。
こちらの墓地交付冥加金は新設墓地、新規墓地で200万円、整備墓地で150万円です。いずれも一画冥加金ですので、大きさによって費用は変わります。年次冥加金は一画墓地で年間5000円、二画墓地で年間8000円です。
こちらは管理費として必要となっています。では、納骨にかかる時間ですが、いずれも読経時15~20分を含め約1時間を目安に見ていただくといいでしょう。ちなみにこちらの西本願寺での納骨は浄土真宗本願寺派の門徒の方以外は利用できませんので注意しましょう。
東本願寺との違いは?
さて次に西本願寺と東本願寺の違いを見てみましょう。そもそも元は西と東は分かれておらず一つのものでした。しかし歴史上で政治的理由により西と東に分裂してしまいました。
元々は先に本願寺が建てられ(西本願寺)、その後分裂してできたお寺が西本願寺の東に位置していた為、東本願寺と呼ばれるようになりました。どちらも通称で、正しくは西本願寺が龍谷山本願寺といい、東本願寺が真宗本廟です。単に政治的理由により分裂したため教義上の違いはほとんどないということになります。
しかし、分裂したのちは声明や仏具などには違いが出てきました。また先程西本願寺での納骨についてありましたが、こちらに関しては様式や費用、かかる時間等は全く違うものになっています。
西本願寺
東本願寺
西本願寺に行った際の見どころ・ランチのおすすめは?
西本願寺は拝観無料となっています。観光ではなく、信仰の場所であるため拝観料の設定はないのですね。まず見ていただきたいのが国宝の唐門です。
こちらは安土桃山文化の代表的な建築物であり、豪華絢爛とわびさびが集結した見事な建物となっています。この門を見るだけでも西本願寺を訪れる価値があるとされているほどですので、是非足を運んでみてください。
また拝観には申し込みが必要となりますが、国宝である飛雲閣・白書院・北能舞台などがあります。この中でも飛雲閣は金閣、銀閣と共に「京の三名閣」の一つに数えられる国宝の建造物であり、境内にある滴翠園の池に建つ柿葺きの三層からなる楼閣建築です。
造りは他の二閣が左右対称に造られているのに対し、飛雲閣は非対称的ととても特徴的な作りになっているため、いろいろな角度から楽しむことができますね。外から見るだけでも、とても美しい造りとなっています。
飛雲閣への出入りは舟で行うのが正式であり、中には舟入の間といって舟をつける場所があります。とても趣深いので拝観する際には見てみてください。西本願寺を拝観すると、境内の美しさ、国宝の素晴らしさなどを実感できるでしょう。
では最後にランチのご紹介です。せっかくの京都なので京料理をと思いますよね。西本願寺より徒歩2分の場所に西本願寺御用達の坂安というお店があります。京都駅からも15分と近くアクセスしやすいですね。
西本願寺で納骨をお考えの方、是非一度拝観してどのような所か見てみてくださいね。きっと納得のいく場所となると思います。閲覧ありがとうございました。