遺伝子組み換えとは一体どのようなことをしていて、どのようなデメリットがあるんでしょうか?知っているようでいてあまり知られていない遺伝子組み換えに表示義務はあるんでしょうか?また、その安全性や危険性についても少し取り上げていきたいと思います。
遺伝子組み換えは、すごく不安だという声をよく聞きますね。どのようなものかが具体的にわからないために、不安を感じてしまう人も多いのではないでしょうか?厚生労働省では、遺伝子組み換え食品について平成13年4月より安全性の審査を食品衛生法上の義務としています。
遺伝子組み換えのデメリット
遺伝子組み換えとは自然界では起こり得ない遺伝子の操作をすることです。自然界でも遺伝子は進化したりしますが、そういった変化ではなく、魚の遺伝子をトマトに、とか、クモの遺伝子をヤギにといったような遺伝子操作をすることを遺伝子組み換えと呼んでいます。ではこの遺伝子組み換えによって起こるデメリットとはなんでしょう?
それはまず、遺伝子組み換え食品を食べ続けると健康を害するという危険があることです。政府や企業は遺伝子組み換え食品は取り続けても安全だと言っています。
しかし、この安全を裏付けるデータもその企業が行ったものであり、期間もたったの90日で詳細については未発表となっています。別の研究データでは遺伝子組み換え食品のトウモロコシをラットに与え続けると発がん率があがったり寿命が縮んだりしたとする結果も報告されています。
また、遺伝子組み換え食品には一部の枯葉剤などで枯れないように遺伝子操作をしているものもあるようです。つまり、強力な薬を散布され収穫された農作物も多数にあるのではないでしょうか。これらのことから遺伝子組み換え食品には健康を害するデメリットがあると考えた方がいいのかもしれません。
表示義務はある?
デメリットを知ってあまり口にしたくないな、と思う遺伝子組み換え食品ですが表示義務はあるのでしょうか?現在、日本では遺伝子組み換え食品の表示を義務付けているものは30種類程度です。つまり、その他のものには一切表示されないのです。
その理由は表示する必要のないもの(油や醤油)や、含有量が5%未満のものであれば遺伝子組み換え食品ではありません、と表示できるからです。つまり知らず知らずのうちに遺伝子組み換え食品を口にしていることも考えられるのです。更には間接的に摂取しているかもしれません。家畜などの餌にはトウモロコシなどの穀物を使いますからアメリカから輸入してきたトウモロコシを食べた牛や豚の肉を私たちが食べることになります。
安全性と危険性について
遺伝子組み換え食品の危険性には私たちの健康を害する危険があることをお伝えしました。更にその危険性についていうと自然界に対してもあるのかもしれません。遺伝子操作ですから、自然界では起こり得ない遺伝子が誕生するわけです。DNAがなにか?ということまでは現在分かっていますが、その詳しい働きなどについてはまだまだ謎に包まれた部分が少なくはありません。
なので自然界で意図的に突然変異をもたらされた農作物たちの遺伝子が他の昆虫や動物たちにどんな影響を及ぼすのか、全く分からないというところです。こんなにも、危険危険と言ってきましたが安全性を政府は訴えています。これは世界的基準で審査されたものです。OECD(経済協力開発機構)が「実質的同等性」という共通概念を元に各国が安全審査を行っています。
日本では食品と飼料と環境面に対しての審査をして統計データをもとに安全であるとしています。しかし、遺伝子組み換え食品についてはすぐに結果が出るものではありませんので、長いスパンで見極めていかなければいけないのかも知れません。