アルコールを摂取すると多くの人が
経験する二日酔いですが、症状は様々ですね。
頭痛や体のだるさ、胃のむかつきなどで、
中でも辛い思いをするのが
吐き気ではないでしょうか。
このような辛い症状に効く食べ物や飲み物を
知っておくことは体に負担をかけず、
アルコールを楽しむためにもとても重要です。
また症状が出てしまう前に
予防策を知っておくことも必要ですね。
今回は二日酔いの予防策と
二日酔いになってしまった時の対策として、
効果のある食べ物や飲み物をご紹介します。
また吐き気の症状が出てしまった場合の
対処法も詳しく見ていきましょう。
アルコールを摂取すると二日酔いになる原因は?
ではまず対処法を見る前に、
そもそも何故アルコールを摂取すると
二日酔いになってしますのか
という原因について見てみましょう。
この原因の違いによって症状も変わってきます。
もっとも多い原因は脱水症状です。
脱水が原因で起こる症状は頭痛やだるさ、
吐き気、食欲不振、下痢です。
何故水分であるお酒を飲んでいるのに
脱水症状が出るのかというと、
アルコールには利尿作用があるためです。
お酒を飲んでいてトイレに行く回数が
増える経験をしたことがあると思います。
アルコールを50g摂取すると
約600~1000mlの水分が奪われます。
500mlのビールを2本飲むと
約1ℓの水分が奪われる計算となります。
それに加えて利尿作用があるため、
排尿によってさらに水分はなくなります。
お酒で喉を潤しているつもりでも、
実は体内の水分がどんどんなくなって
しまうという事になるのです。
続いて多い原因はアセトアルデヒドが原因のものです。
アルコールはアルコール脱水素酵素というもので
分解されてアセトアルデヒドになるのですが、
このアセトアルデヒドはアルコールよりも
10倍毒性が強いといわれています。
アセトアルデヒド脱水素酵素によって
正常に酢酸に分解されれば、
その後は水と二酸化炭素になり
排出されさほど影響はないのですが、
うまく分解できない場合に頭痛やだるさ、
吐き気といった症状が現れます。
そして低血糖が原因の場合もあります。
低血糖による二日酔いの症状は頭痛や体のだるさ、
思考力の低下です。
アルコールはすべて肝臓によって処理されるのですが、
このアルコール処理を行っている間、
肝臓は他の働きをすべて止めアルコール処理にのみ
機能するようになります。
すると通常肝臓によって生成されるはずの
ブドウ糖が生成されなくなり、
低血糖が起こってしまいます。
さらに糖分が不足すると、
体は体内のアミノ酸を使ってそれを補おうとします。
アミノ酸は肝臓の働きを促す作用があるのですが、
体内のアミノ酸が減ってしまうと肝機能も低下してしまい、
二日酔いがひどくなる場合があります。
その他にも酸素不足により頭痛や
だるさの症状が出ることや、
胃の胃酸分泌が多くなることで
吐き気や食欲不振を引き起こすものがあります。
二日酔いに効く食べ物や飲み物は?
二日酔いになる原因が分かると
対処しやすくなりますね。
まずは脱水が原因の場合ですが、
水分を摂ることが一番の対処法となり、
予防策となります。
水分の中でももっとも効率よく吸収できるものとして
スポーツドリンクがオススメです。
普通の水よりもナトリウムやカリウムを補給でき、
人体に近い浸透圧ですので、
素早く吸収することができます。
また味噌汁も水分と栄養を同時に
摂取することができるため効果的です。
お酒を飲んでいる最中に、
スポーツドリンクは少し抵抗があるかもしれませんが、
脱水はとても体に悪いため、
積極的に飲むようにしましょう。
次に低血糖の時ですが、
吸収が早く行われる果糖を摂取すると効果的です。
果実を絞ったフレッシュジュースがオススメです。
ただし酸性のリンゴジュースよりも
オレンジやレモンを絞ったものを選ぶようにしましょう。
もちろんここでもスポーツドリンクにも
糖分が含まれているため、取り入れる方法があります。
食べ物は炭水化物が効果的です。
栄養価が高く手軽に食べられるものとしては
コーンフレークが良いです。
また消化に優しいうどんやおかゆもいいですね。
さて、アセトアルデヒドが原因の場合ですが、
先程もありましたようにアセトアルデヒドを
うまく分解できるかということが重要になってきます。
しかしながらアセトアルデヒドを分解する
アセトアルデヒド脱水素酵素の働きには
個人差があります。
遺伝的にこの働きが弱い方は
アセトアルデヒドが原因の場合、
2日酔いを避けることは難しいかもしれません。
ただ、日常的に肝機能を良くすることで
二日酔いの症状を和らげることができます。
肝臓に負担をかけないことが肝機能の回復につながるため、
しっかりと休肝日を作るようにしましょう。
また、肝臓の働きを向上させてくれる食べ物として
しじみが効果的です。
お酒を飲む場合はしじみの入った味噌汁を
飲むようにしましょう。
また最近では市販のドリンクによって
肝機能を促すものもありますので、
そちらを試してみるのもいいですね。
酸素不足の場合には酸素水やボンベを使って
酸素を多く取るようにしましょう。
また胃酸過多の場合はショウガが効果的です。
水分補給もかねて生姜湯やジンジャエールなど
合間に取り入れるといいですね。
原因は様々ですが、
基本的に同じ原因の場合が多いため、
自分に合った対処法を見つけてみてくださいね。
吐き気の治し方は?
飲みすぎた場合、
多く出る症状で辛いのが吐き気ですね。
最後にこの吐き気が出てしまった場合の
治し方をご紹介します。
簡単な方法としては市販薬の使用です。
このとき使う薬は乗り物酔い用を使用します。
乗り物酔い用の薬には、
吐き気を抑える成分が多く入っています。
酔った後でも効くという薬も販売されていますので、
こちらを使用すると効果的です。
また吐き気は胃酸過多によるものが多く、
胃の酸性を低減させることが必要です。
薬がない場合は先程もありましたが、
生姜が効果的です。
お寿司屋にもあるようなガリも効果的ですので、
好みに合わせて食べてみるようにしましょう。
他には重曹も効き目があります。
胃の酸性を低減し、
消化不良や胸やけの解消にもなります。
水200mlに小さじ1,2杯を入れ飲みます。
少し飲みにくいかもしれませんが
昔から使われている方法ですので試してみてくださいね。
水を飲むといいという事もよく聞きますが、
こちらも胃の酸性を中和する効果がありますので、
生姜や重曹がない場合は水を多めに飲み
様子を見るようにしましょう。
少しでも何か食べられそうな場合は
消化に良いものを食べると
吐き気が落ち着く場合もあります。
吐き気があるときに避けたいのは
カフェインといった刺激物です。
胃に負担をかけないようにしましょう。