コンビニやスーパーなど、最近では美味しいものを
簡単に食べることができる時代ですね。

しかしそのような食事には
食品添加物というものが含まれています。

この食品添加物の危険性は
どれほどのものなのでしょうか。
また全ての食品添加物が危険なのでしょうか。

そして危険視されていますが、
食品に対する表示義務が
しっかりとあるのか気になりますね。

今回はこの食品添加物に関して見ていきましょう。

 

食品添加物の危険性は種類によって違う?

そもそも食品添加物とは何なのか。
これは食品の加工や保存の目的で使用されるもので、
着色料や甘味料、保存料、香味料などです。

使用許可は厚生労働省によって出されるのですが、
食品添加物の安全性を食品安全委員会が評価し、
人の健康を損なわないと判断されたものに使用許可を出します。


では何故危険視されるのでしょうか。
これは長期的な摂取や多量摂取すると
害があるというデータがあるからです。

さて、種類によって危険性は違うのかということですが、
天然由来の添加物と合成添加物では大きく違ってきます。

天然由来の添加物とは植物のエキスや
微生物による保存料などのことを指します。

もちろん天然のものにも危険なものはあります。
例えばブグの毒であるテトロドトキシンは
数ミリの摂取で死に至る危険もあるものですよね。

しかしながら、先程もありましたように
検査をして安全の基準値に達しているものを
食品に取り入れているため、
このような危険なものはほとんど入っていません。

今のところ安全とされているものは
天然由来のものが多いです。

着色料ですと赤キャベツや赤ピート、
ウコン、オレンジなどの色素などです。

それに比べ合成着色料は
タール色素と呼ばれるものなのですが、
海外では使用を禁止しているものもあります。

赤色2号や赤色3号、赤色104・105号などです。
発がん性や染色体異常の危険性が出ています。

甘味料はどうでしょう。
天然のものですと甘茶やマルチトールといったものが
安全とされています。

合成甘味料であるアスパルテームや
サッカリンは動物実験により危険と判断されています。
こちらも発がん性や染色体異常が見られています。

次によく見られる保存料について見てみましょう。
この保存料は天然、合成関係なく毒性があります。

天然のものはウド抽出物、ペクチン分解物などで、
合成のものはソルビン酸やデヒドロ酢酸ナトリウムなどです。

これらは腐りやすい肉や魚、ハムなどに
よく取り入れられています。

成長抑制作用がありますので、多量に摂ると
人体に影響があるとされています。

では何故このような物が食品に使われているのでしょう。
これは基準値をしっかり決めているためです。

肉など腐敗した物を食べると食中毒になりますよね。
それを避けるためには保存料が必要となります。

しかし多量に摂ると危険ということで
摂取しても問題ないという基準値を定めています。
その為日本では使用が許可されているということです。

おろしたての肉や魚を食べることは難しいので
これらを許容することは仕方ない事かもしれません。

もちろん新鮮なものを入手出来る場合は
そちらを優先的にすることが
危険性を回避する手段にもなります。

食品を買う時はできるだけ表示を見て
購入する方が安心できますが、ここで食品に対して
しっかり表示がされているのか気になりますね。

続いてそちらについて見てみましょう。

 

食品添加物の表示義務はあるのか

食品添加物の表示義務は使用したものを
すべて分かりやすい場所に表示する義務があります。

表示方法は原材料と食品添加物に区分して書かれ、
重量の割合が多いものから順に
書かれるようになっています。

また原則として物質名で表示するようになっていますが、
化学名では逆に分かりづらくなってしまうため、
消費者に分かりやすいように簡略化されている場合もあります。

何か分からない場合は調べてみましょう。
商品の中には表示を免除されるものもあります。

それは食品の完成前に除去するものや、
最終的に食品中にごくわずかな量しか存在せず、
その食品に影響を及ぼさないものです。

商品を提供する側も消費者に分
かりやすくするために工夫をしています。
あとは我々消費者がその表示をしっかり見て
どのようなものなのかを理解する必要がありますね。

 

食品添加物は危険視されていますが、
国としても安全性を確認したうえで
食品に使用する許可を出しています。

現代社会では食に困ることはないですが、
食品添加物の有無を考えると
簡単に食事をとることは意外と難しいように思われます。

また食品添加物が溢れている反面、
日本は長寿国としても認められています。

この事実を見ると有害だといわれている食品添加物ですが、
実際に食品に含まれる量が人体に影響があるのかも分かりません。

もちろん多量摂取は有害だと思いますが、
これからしっかりとした研究結果が出るまでは、
自分の知識を身に付け、
もう一度食品の選び方を見直す必要があるかもしれませんね。