
たばこの「メリット」としてよく挙げられる「ストレスが減る」「落ち着く」は、実はニコチンが切れたときのイライラが、吸うことで一時的におさまっているだけだと考えられています。一方で、デメリットは、がん、心臓や脳の病気、肺の病気など、命に関わる病気のリスクを大きく高めることで、周りの人にも受動喫煙の害があります。禁煙は、何歳からでも健康にプラスになります。
この記事では、たばこのメリットと言われていることの正体、デメリット、禁煙の方法をまとめました。
たばこの「メリット」は本当?
- ストレス解消・落ち着く:喫煙者は、ニコチンが切れるとイライラします。吸うとそれがおさまるので「落ち着いた」と感じますが、たばこがストレスそのものを減らしているわけではありません。禁煙に成功した人は、時間がたつとストレスの感じ方が吸っていたころより軽くなる、という研究もあります。
- やせる:禁煙すると体重が増えることはありますが、それでも禁煙したほうが健康へのプラスはずっと大きいとされています。
- コミュニケーション:喫煙所での会話をメリットに挙げる人もいますが、健康への害と比べられるものではないと思います。
元の記事では「たばこのメリット」として紹介していましたが、誤解を招くので書き直しました。
たばこのデメリット
- がん:肺がんだけでなく、口、のど、食道、胃、すい臓、ぼうこうなど、多くのがんのリスクを高めます。
- 心臓・脳の病気:心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
- 肺の病気:COPD(慢性閉塞性肺疾患)の主な原因です。
- 受動喫煙:周りの人の肺がんや心臓の病気、子どもの病気のリスクも高めます。
- お金:毎日吸うと、年間でかなりの金額になります。
加熱式たばこも、健康への影響が十分にわかっていないため、「安全なたばこ」ではありません。
禁煙のメリット
- やめて数日〜数週間で、においや味がよくわかるようになり、息切れが楽になることがあります。
- 年月がたつほど、病気のリスクは下がっていきます。
- 何歳でやめても、健康へのプラスがあります。
禁煙の方法
- 禁煙外来を利用する:条件を満たせば健康保険が使えます。
- ニコチンパッチ・ガム:薬局でも買えます。
- 禁煙の日を決め、周りに宣言する
- 吸いたくなる場面を避ける・代わりの行動を決めておく:お酒の席、食後、仕事の休憩など。水を飲む、歩く、歯を磨く、など。
正直、禁煙は「意志の強さ」より「方法」で決まる部分が大きいと思います。一人で何度も失敗しているなら、禁煙外来を使ってみるのがいちばんの近道だと思います。
まとめ
- 「ストレス解消」は、ニコチンの離脱症状が一時的におさまっているだけ
- たばこは、がん、心臓・脳・肺の病気のリスクを高め、周りの人にも害がある
- 禁煙は何歳からでも健康にプラス
- 禁煙外来やニコチン製剤を使うと成功しやすい
禁煙したあとの離脱症状についてはニコチン依存症の記事にまとめています。
参考:厚生労働省「たばこと健康に関する情報ページ」/厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙」





