神社とお寺①の画像

 

神社と寺の違いは何か、
なかなか答えられない方が
多いのではないでしょうか。

なんとなく神社には鳥居があって、
お寺にはお墓があってというような
解釈はあると思うのですが、
はっきりとした違いは分かりませんよね。

そこで今回は神社と寺の違いは何なのか、
またそれぞれ正しい参拝の方法は
どうなのかということについて
詳しく見ていきましょう。

 

 神社と寺の違いは?

日本人は神社も寺も親しみがあり、
両方とも利用するという方が多くいます。

ですが、役割としては
全く違うものとなっているんですよ。
ではまず大まかな違いを見てみしょう。

神社ですが、古来八百万の神と言って
山や草木、石、人と万物に神が宿っていると
信じられており

その神々が宿る神聖な場所として
祭壇を設け小屋を建てたことが始まりです。

一方寺は538年に日本に伝来した
仏教の教えに基づき立てられたのが始まりです。

これだけ見ても起源が全く違いますね。

そのため、崇拝対象も全く違い
神社では八百万の神々、
寺では仏陀や仏様となっています。

施設としては神社には神々を
祀るということで神社には
像などはありません。

そして一般的に入り口に
鳥居があり参道に続き、
その先に神々が祀られている本殿があります。

その参道の途中には手や口を
清める手水舎があります。

寺には皆様もよく
ご覧になられたことがあると思いますが、
仏像やそれを収める仏殿などがあります。

入り口には山門があり、
元々仏陀を表した塔と本尊の
仏像を安置する金堂などを
置く造りとなっています。

また聖職者も違います。
神社には神主と巫女がいます。

神主は神社に仕えて社務や祭事、
祈祷などを行います。

巫女はその補助を行い、
神楽や舞を奉仕します。

寺には僧侶や尼さん、
お坊さんがいますね。

基本的にはお経を唱え、
説教を仕事としています。

その他にも葬儀でお経をあげたり、
墓場の管理をしています。

そして願望にも違いがあります。
神社では現世での幸せを願います。
穢れを清めるためのお祓いが行われており、

心機一転の決意表明をする
という意味合いがあります。

寺では死後の極楽浄土や現世の幸せを
願う二種類があります。

これは祀られている仏様によって
現世か来世かは違ってきます。

そして仏教は自分自身の行動で
良くしていくという考えが
元となっていますので、

願うのではなく誓うといった
ニュアンスになります。

神頼みとは言いますが、
仏頼みとはいませんね。

これはこういった理由からでもあります。
なんとなく雰囲気は似ている
神社と寺ではありますが、

このように起源や造り、
願いの目的などにいろいろと
違いがありますね。

さて、この神社と寺ですが
よく多くの方が疑問に思う事で、
初詣はどちらに行くと良いのか
という疑問があります。

そちらについて見てみましょう。
そして参拝方法も見てみましょう。

神社とお寺②の画像

 

 

正しい参拝の方法は?

初詣はどちらに行くといいのか
という事については、
基本的にどちらでも構いません。

ただ、家柄が仏教であれば
寺へ行くのが正しいです。

また最近は相性のいい神社や
お寺があると言われています。

自分の属性を調べることで
自分に合った神社や寺といった
パワースポットが見つかります。

いつも同じ場所に行く方は
属性を調べて気分転換に
違う場所に行ってみるのもいいですね。

では神社や寺での参拝方法をご紹介します。

神社と寺では参拝方法は
違ってきますので
しっかり知っておきたいですね。

まず神社を見てみます。

神社に入る時鳥居の前で
一礼してから中へ入ります。

次に手水舎でお参りの前に
手と口を洗い身を清めます。

手水舎の作法ですが、
まず右手で柄杓を持ち水をすくい
左手を洗います。

次に柄杓を持ち替え右手を洗います。

再度柄杓を右手に持ち替え、
左手に水を入れ口をすすぎます。

最後に柄杓を縦にして残った水で
杓を洗い元の位置に戻しましょう。

できればこの一連の流れを
水を汲みなおさず
一気に行うようにしましょう。

本殿に着いたら鈴を鳴らし
お賽銭を入れます。

そして最後に
二拝二拍手一拝をして終わりです。

多くの方は本殿へすぐに
行ってしまうのでマナーを
身に付けておきたいですね。

では寺での参拝方法を見てみます。

神社と似ていますが
違うところもあるので
しっかり覚えておきましょう。

まずお寺に入る前に
山門の前で一礼してから中に入ります。

次に手水舎で身を清めます。

作法は神社で紹介した方法と同様です。
そして鐘をつきます。

これは寺によって一般の参拝者が
鐘を鳴らすことを禁じている所も
ありますので気を付けてください。

また参拝後に鐘を鳴らすのは
戻り鐘といって縁起が悪い行為なので
しないようにしましょう。

鐘をついた後はロウソクと線香をあげます。
こちらも寺によっては防災の為
行っていないところもあります。

そして本堂へ入ったら
お賽銭を納め鰐口を鳴らしてから礼拝します。

礼拝の方法は一礼をしたあと
胸の前で合掌し祈願をします。
終わったらもう一度一礼して完了です。

神社のように拍手はないので
気を付けましょう。

これが神社と寺の正しい参拝方法になります。
ちなみにお賽銭は、神社では
神様に日ごろの感謝を伝える表現方法であり、

寺では自分の欲を捨てるという
表現方法の違いがあるんですよ。

ただなんとなく参拝に行くよりも
こういったマナーや知識を身に付けたうえで
参拝に行くと気持ちが引き締まり
ご利益がありそうですね。

しっかり身に付けておきましょう。

実はあまり知られていない神社と
寺の違いを少し分かっていただけたでしょうか。

どちらも特徴がありましたね。
次の初詣にはしっかりマナーを身に付けて
ご利益のある参拝をしましょうね。