米油は米ぬかから
抽出してできる油のことです。

日本人の主食であり、
ほぼ国内で自給自足をしている米から
作ることができます。

また、この油は日本で唯一
原材料を全て国内で揃えて作ることができます。
これが健康に良いと嬉しいですよね。

最近は、油による健康被害とか危険性が
よくメディアなどでも
取り上げられていますが、米油はどうなんでしょう?

米油は危険?安全?

危険なのか安全なのかということですが、
結論から言うと安全です。

悪い面よりも良い面のほうが
多い油ということが言えるでしょう。

危険な油ということで、
最近よく耳にすることがある
トランス脂肪酸というものがあります。

マーガリンやショートニング、
酸化した油などに多く含まれていて、
出来合いのパンなどにも含まれていますが、
米油はどうなのでしょうか。

実は、米油には、酸化しやすいとされる
不飽和脂肪酸があまり含まれていません。

含まれているトランス脂肪酸は
1%未満なので、かなり微量です。
ですので、ほぼほぼ気にしなくても大丈夫です。

米油を作る方法には抽出法というものが採用されますが、
その過程でノルマルヘキサンという有害物質が使われます。

それが危険と思われる方もいるかと思うのですが、
この物質は油を蒸留する際に揮発しますし、
完全に取り除かれてなくなってしまうので、
全く気にしなくても問題ありません。

米油は良いところがいっぱい?

まずは、料理に使う際、
揚げ物や炒め物、そのままでも使えるので
万能な食用油です。

料理をする際には、
臭いがそこまでキツくなく
嫌な煙もほとんど発生しません。

米油は、「油」ですが、
ヒトの身体を作る栄養としても
欠かすことのできない
ビタミンやミネラル、
食物繊維も含んでいます。

米由来の油ですから、
米に含まれる栄養がこの油の中に
入っているということですね。

さらに良いところがありますので、
成分別に2つ紹介していきます。

①抗酸化作用がある。

抗酸化ということは、
身体を老化させる活性酸素から
身を守るということです。

つまり、アンチエイジング
できるということですね。

抗酸化にはビタミンEが
有効ということが言われていますが、
米油は、このビタミンEを多く含んでいます。

ビタミンEと言っても、大きく分けると、
「トコトリエノール」と
「トコフェロール」という成分に分けられ、
米油にはどちらも入っています。

ちなみに、トコトリエノールは、
トコフェロールの
50倍ほどの抗酸化作用があり、
スーパービタミンEとも呼ばれています。

これは、サプリの先進国である
アメリカでも、生活習慣病を予防するために
研究されている成分です。

②コレステロール値を下げる。

米油には、
ポリフェノールの一種である
「ガンマ・オリザノール」という成分が
含まれています。

ポリフェノールは、
コーヒーや赤ワインにも含まれていますが、

ガンマ・オリザノールは、
米ぬかの脂質に含まれている
天然のポリフェノールですので、
コーヒーや赤ワインからは
摂ることができません。

この成分は、コレステロール値を
下げる効果、更年期障害の症状にも
効果があると言われています。

また、「オレイン酸」「リノール酸」という
食事からしか摂取することのできない
必須脂肪酸も含まれており、
これもコレステロールを良いように
コントロールしてくれます。

以上、4つの成分を紹介しましたが、
どれも健康に生きるために
とっておきたい栄養ですよね。

サラダ油やキャノーラ油を使うよりも、
健康にいい成分が入っている
米油を使った方が良さそうですよね。

実際、私も以前までは
サラダ油を使っていましたが、
今では米油やオリーブオイル、ココナッツオイルを
よく使うようになりました。

直接身体に変化があるかは
わかるわけではないですが、

将来的に病気になる確率を下げるためにも、
ちょっとした気遣いは必要なのかなということで
食生活を心がけています。

また、他の食用油のことについても
過去の記事でお伝えしていますので、
興味がある方はぜひ見てみてくださいね。