眠気を覚ますためにコーヒーを飲む人は多いと思いますが、
それはコーヒーの中のカフェインに
睡眠物質の働きを抑えるアデノシンが含まれているからです。
しかし、このカフェイン、とり過ぎると中毒になり、
逆に眠気を誘発してしまうことがあります。
今回はそんなカフェインについてお話します。
カフェイン中毒の原因と症状
カフェイン中毒は、1時間で850ml以上ほどと
短時間で大量のカフェインを摂取した場合、
または、少量でも毎日頻繁に
カフェインを摂取している場合に起こりうる中毒です。
毎日コーヒーを4杯以上飲む方は注意が必要です。
眠気覚ましなどに効果的なカフェインですが、
とりすぎると中毒になることがあるのです。
カフェイン自体に毒性作用があるので、
落ち着きがなくなるなどのパニック症状や精神錯乱、
緊張などの精神的な症状、嘔吐、心拍数の増加などの
身体的症状が出ることがあります。
さらにカフェインを継続してとっていると、
耐性ができ、眠気覚ましなどの効果が薄れてしまいます。
カフェインの効果を期待して摂取しても効果がない、
さらにカフェインを多くとってしまう、
という悪循環が生じ、依存してしまう場合もあります。
対処法と効果
急性カフェイン中毒の場合、
体内からカフェインを除去することで対処します。
水やスポーツドリンクを大量に飲み、
カフェインの利尿作用を活かして体内から排出しましょう。
慢性的なカフェイン中毒の場合は、
ノンカフェインのコーヒーを飲むなど、
カフェインを徐々に減らすように工夫しましょう。
コーヒー以外にもお茶や紅茶、栄養ドリンクなど、
カフェインを含む飲み物はありますので、
意識して飲む量を減らすことが大切です。
とり過ぎると危険なカフェインですが、
量に気を付けて摂取することで、
眠気覚まし以外にも効果が期待できます。
例えば、カフェインは、
アドレナリンの分泌を促し、
脂肪をエネルギーに変えやすくしますので、
運動前に摂取することでダイエット効果を高めることができます。
また、骨格筋をカフェインが刺激することで、
筋肉痛になりにくいという効果もあり、
運動による疲れの回復に適しています。
さらに、カフェインは交換神経を刺激し、
食欲を抑制します。
これによって自然と食事の量を軽減でき、
こちらもダイエットにつながります。
カフェインは、摂取する量に気を付ければ、
さまざまな効果を期待できます。
効果は4~6時間持続するといわれていますので、
コーヒーであれば6時間ほど間隔をあけ、
1日1~2杯を目安に摂取し、
その効果を活かしてみてください。