
脱水症は、体から水分と塩分(ナトリウム)が失われた状態です。のどの渇き、口の乾き、尿の量が減る・色が濃くなる、だるさ、めまいなどが出ます。軽いうちなら、経口補水液(水分と塩分・糖分をバランスよく含む飲み物)を少しずつ飲むのが基本です。意識がおかしい、水分が自分で飲めない、けいれんがあるときは、すぐに救急車を呼んでください。
この記事では、脱水の症状、対処法、高齢者や子どもが脱水になりやすい理由と予防のポイントをまとめました。
脱水の主な症状
| 程度 | よく見られる症状 |
|---|---|
| 軽い | のどの渇き、口の乾き、尿の量が減る・色が濃くなる、汗が減る |
| 中くらい | だるさ、頭痛、めまい、立ちくらみ、食欲がない、吐き気 |
| 重い | 意識がぼんやりする、反応が鈍い、けいれん、ほとんど尿が出ない |
高齢者は、のどの渇きを感じにくく、症状が出にくいことがあります。「なんとなく元気がない」「食事が進まない」も、脱水のサインかもしれません。
脱水の対処法
- 涼しい場所で休む:暑い場所なら、日陰や冷房のきいた部屋に移ります。
- 経口補水液を少しずつ飲む:一度にたくさん飲むと吐いてしまうことがあるので、少しずつ、こまめに飲みます。経口補水液は、水分と塩分、糖分を、体に吸収されやすい割合で含んだ飲み物で、ドラッグストアなどで手に入ります。
- 汗を多くかいたときは塩分も:水やお茶だけを大量に飲むと、体の塩分が薄まってしまうことがあります。
すぐに救急車を呼ぶべきとき:意識がおかしい、呼びかけへの反応が鈍い、けいれんがある、自分で水分を飲めない、吐き続けている。こうした場合は、自宅で様子を見ずに119番してください。
元の記事では、脱水を3つの種類に分けて、症状から見分ける方法を書いていましたが、その場で見分けるのは医療者でも難しく、家庭での判断には使いにくいので外しました。
高齢者が脱水になりやすい理由
- のどの渇きを感じにくくなる
- 体の水分の割合がもともと少ない
- トイレが近くなるのを気にして、水分を控えがち
- 利尿薬など、水分が出やすくなる薬を飲んでいることがある
「のどが渇く前に飲む」「起きたとき、食事のとき、お風呂の前後、寝る前など、飲むタイミングを決める」のが予防になります。
子ども(乳幼児)が脱水になりやすい理由
- 体の水分の割合が大人より多く、失われやすい
- のどの渇きを自分でうまく伝えられない
- 下痢や嘔吐、発熱で、急に水分を失うことがある
おしっこの回数が減る、泣いても涙が出ない、唇が乾いている、ぐったりしている、といったときは注意してください。下痢や嘔吐が続く場合や、ぐったりしている場合は、早めに小児科を受診してください。
ふだんの水分のとり方
厚生労働省は、人の体からは1日に約2.5Lの水分が出ていき、そのうち食事から約1.0L、体の中でできる水分が約0.3L、残りの約1.2Lを飲み水でとる必要がある、としています。コップ1杯(約200mL)を6回くらいが目安です。
正直、忙しいと水分補給はつい後回しになりがちです。机の上に水のボトルを置いておくだけでも、飲む量はかなり変わると思います。
まとめ
- 脱水は水分と塩分が失われた状態。のどの渇き、尿が減る、だるさ、めまいなど
- 軽いうちは涼しい場所で、経口補水液を少しずつ
- 意識がおかしい、飲めない、けいれんがあるときはすぐ119番
- 高齢者と子どもは特に注意。のどが渇く前に飲む
参考:厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動/厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」/環境省「熱中症環境保健マニュアル」





