代理出産の画像

代理出産で問題とされるのはどこにあるのでしょうか?タイのダウン症の子どもの事件を御存知ですか?また日本での代理出産の現状についても今回はまとめてみました。

子どもが欲しいと望んでも中々恵まれず不妊で悩んでいる夫婦は本当にたくさんいます。不妊治療は保険適応外のことが多く高額です。何度も何度もしていると本当に目が飛び出るような費用がかかるものです。

他にも様々な問題があるのが現状です。まずは、そのことについて触れていきたいと思います。

 

代理出産の問題点は?

様々な理由で子どもを望めない女性が体外受精によって別の女性に妊娠・出産をしてもらうことを代理出産と言います。その代理出産にはまだまだ多くの問題点が残されており、日本でも何度も議論をされています。

例えば、妊娠中に胎児に何か障害があると判明した時にどうするのか?とか、妊娠中に遺伝子上の両親が死亡したらどうするのか?など妊娠中にかかることから、出産後、代理母が子どもの引き渡しを拒否したりするケースも少なからず報告されているようです。

また、産まれてきた子どもに障害がみられた場合、遺伝子上の両親が引き取りを拒否するということも起こっています。更に一番大きな問題としては妊娠・出産には「死亡」という危険が隣り合わせにあるということです。

医学が進歩した現在においても死産は0ではありません。妊娠・出産にかかわるこうした重大なケースはそのほとんどが予測できないというところにあります。

更に倫理的問題も取り上げられています。代理出産は精子バンクや報酬と引き換えに代理母を引き受けるビジネスとなっているというのです。命とお金を天秤にかけていいのか、という議論もされているようです。

代理出産②の画像

 

タイのダウン症の子どもの事件とは?

先ほど、問題点でも挙げましたように産まれてきた子どもに障害があった場合です。オーストラリアの夫婦がタイで代理出産を依頼しました。タイ人の女性は男の子と女の子の双子を出産しました。

しかし、産まれてきた男の子にはダウン症があったため、引き取りを拒否したというのです。更に女の子だけ連れて帰ったというのです。これが本当なら酷いなあと思うのですが、オーストラリア人夫婦は違う主張もしています。

「妊娠中に胎児に障害があると分かって中絶を勧められたがタイでは中絶は犯罪になるため、そのまま出産した。」とのことです。更に「産まれた男の子は心臓に疾患があると聞かされ一日しか命が持たないと聞かされた。」とも。

どの話が本当かわかりませんが、現在もダウン症の男の子はタイ人の女性の下で育てられているようです。どちらにしても代理出産に関する世界的レベルの法整備がされない限りこういった問題はなくならないのではないでしょうか?

 

日本の現状は?

日本で代理出産を規制する法律はありません。産婦人科学会によって自主規制されているだけです。そのため、日本での代理出産は0ではありません。皆さん、御存知ですよね。芸能人が代理出産しているのを。

当時、大きな話題となり会見も開かれたりしました。このように代理出産をして子どもを設けたとしてもその子は嫡子としては扱われません。「特別養子関係」として戸籍上では扱われています。

多くの不妊で悩む夫婦の6割が養子縁組を考えていないというデータもあります。やはり「養子」という関係ではなく、遺伝子での繋がりを求めるのが人間の真意ということでしょう。

妊娠・出産に関する事は酷くデリケートな問題でもあるため一刻も早い整備を求めたいものです。