献血の画像

献血でのメリットとして、ダイエット効果はあるのでしょうか?
また、献血可能な体重や年齢の条件や採血時間はどれくらいなのでしょうか?
エイズが発症しているのかがわかるのでしょうか?

ということなど、献血のことについて取り上げていきたいと思います。

街中や駅前などで「献血にご協力お願いします!」
と呼びかけているのを目にすることがありませんか?

献血は、病気や怪我などの出血で血液不足になっている人へ、
輸血や血液製剤の製造のために、健康な人が無償で血液を提供する医療行為です。

私にとって人生初めての献血といえば、
高校時代、学校に献血カーがやってきて、
学年全員で献血した時のことを思い出します。

隣の席の男子が、採血の最中みるみる顔色が白くなり、
途中でリタイアしていました。かわいそうに…。

我々女子達は、「こわーい」とかいいつつ、
もらったお菓子やジュースを残さず食べ、
全く問題なく採血完了していたという思い出があります。

それにしても、今考えてみると、
学校がこどもたちに強制的に献血をさせるのも
いかがなものかと思いますが・・・

今の時代であれば、間違いなくどこかの親が
抗議してきそうな気がします。

「献血」って、未体験の人には、
「針をさされるのが嫌だし、怖い…」と、少々抵抗感がありますよね。

しかし、その代わりに受けられるさまざまなメリットもあるのです。
今回は、献血をする上でのメリット、注意点などをご紹介します。

献血のメリットは?

さて、献血をすることによってどんなメリットがあるのでしょうか?

【血液検査が無料で受けられる】

献血をすると、後日、血液検査の結果が郵便で送られてきます。
つまり、定期的に献血に行くことで、
無料で血液検査を受けることができるというわけです。

これと同様の検査を病院で受けると、
1万円程度の料金がかかるということはご存知でしょうか?

勤めている会社で、定期的に健康診断や血液検査があるという方はともかく、
専業主婦やフリーター、職に就いていない方には、
かなりメリットがあるといえるでしょう。

【失われた分の血液が新しく作られ、新陳代謝がアップする】

献血することで失われた血液を再生しようと、
新しく新鮮な血液が体内で造られます。

献血を定期的に行うことで、
心臓病や脳卒中にかかるリスクが減少するという研究報告もあります。

【飲み物、お茶菓子が無料。雑誌や漫画、DVD鑑賞も無料】

献血ルームでは、待合室などに飲み物やお菓子が
「ご自由にどうぞ」と準備してあります。

採血で失われた分、水分をきちんととって
十分に休まなければなりませんので、
空調完備の快適な室内で、ゆっくりくつろげます。

 

年齢、体重などの条件、採血にかかる時間は?

献血は、16歳から69歳までの健康な成人が、
問診や血液検査で出た数値をクリアした場合に行うことが出来ます。

献血には、全血献血と成分献血の2通りがあります。

全血献血の場合は、およそ10分から15分程度で終わります。
200ml全血献血は、早い人では3分程度、あっという間に終わります。

成分献血は、採血した血液を成分献血装置にかけて、
必要な分の血漿・血小板が採取できたら、
赤血球・白血球を体内に返していきます。

そのため、全血献血より、比較的身体への負担が少なくなります。

採血と返血を繰り返すのを一つのサイクルとして、
だいたい4サイクル前後、繰り返し行います。

1サイクルにおおよそ15分ほどかかりますので、
採血の時間は、早ければ45分、長くて90分程度です。
一般的には1時間程度で終わることが多いようです。

また、男性と女性では、一般的に男性の方が
体内の血液量が多いため、男性の方が早く終わるようです。

個人差はありますが、おおよそは上記の通りの時間で終わると考えて差し支えないでしょう。

 

 献血でダイエットできる?

一部で、「献血することでダイエットできる」
という噂があるようですが、本当なのでしょうか?

確かに、血を抜かれた分、新しく血液を造るにはカロリーが消費されます。

カロリー消費という意味では、ダイエット効果はあります。
しかし、一度献血すると、次回まで
一定期間の間隔を空けなければなりません。

成分献血ならば2週間、200ml献血ならば4週間後まで、
献血をすることができません。

400ml献血をすると、次に400ml献血をするには男性で12週間、
女性で16週間を空けなければならないのです。

おおよそ、200mlの血液に含まれるカロリーは200kcalといわれているようです。

大雑把に計算すると、数ヶ月に一度、400ml献血を行うとして、
数ヶ月に一度、ご飯2杯分くらいのカロリーが消費されるということになります。

ダイエットとしては、ほとんど割にあいませんね…。

献血は、ダイエット手段としては、ほとんど意味がないと考えるべきだと思います。
やはり、楽して短期間で痩せるなんておいしい話はないということですね。

 

エイズに感染していた場合、本人に通知されるの?

昨年の11月、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に
感染していた献血者の血液を輸血することによって、
60代男性がHIVに感染したという事例が報告されました。

なぜ、このようなことが起きてしまったのでしょうか?

日本赤十字社では、献血された血液を、
「血清学的検査」と「核酸増幅検査(NAT)」
の2種類の検査でチェックしています。

ところが、感染してから一定期間は、
体内のウイルスの量がごく微量であるため、
現在の技術では検出することができないのです。

そのため、献血時の問診で、リスク行為後6ヶ月の期間はお断りしています。

また、エイズ検査の結果、陽性であった場合であっても、
結果は本人に通知はされません。

ですから、エイズ検査目的での献血は、絶対にしてはいけません。
エイズ検査を希望する場合は、最寄りの保健所に問い合わせましょう。
保健所では匿名で、かつ無料で検査を受けることができます。

いかがでしょうか?

献血に抵抗があるという方、献血には
案外メリットもあることがお分かりいただけたでしょうか?

社会貢献の一つの手段として、
また自分自身の健康管理のためにも
もっと気軽に献血に行きませんか?