グレープシードオイルのボトルとぶどう

グレープシードオイル(ぶどう油)は、ぶどうの種からしぼった油です。食品成分表では、リノール酸(オメガ6)が油100gあたり63.1gと多く、ビタミンE(α-トコフェロール)は28.0mgでオリーブ油の約4倍です。一方で、リノール酸が多い油は酸化しやすいので、開けたら早めに使い切るのが大事です。

この記事では、グレープシードオイルの栄養、効能として言われていることのどこまでが確かなのか、酸化を防ぐ使い方をまとめました。

グレープシードオイルの栄養

食品成分表の値(油100gあたり)です。

成分 ぶどう油 オリーブ油 なたね油
エネルギー 882kcal 894kcal 887kcal
飽和脂肪酸 10.9g 13.3g 7.1g
一価不飽和(オレイン酸など) 17.8g 74.0g 60.1g
リノール酸(オメガ6) 63.1g 6.6g 18.6g
ビタミンE(α-トコフェロール) 28.0mg 7.4mg 15.0mg

ビタミンEは、大さじ1(12g)で約3.4mgです。成人の1日の目安量(5〜7mg程度)の半分くらいになります。カロリーは大さじ1で約106kcalで、ほかの油と同じです。

効能はどこまで確か?

  • プロアントシアニジン・ポリフェノール:元の記事では、ぶどうの種に含まれるこれらの成分で「老化防止」「がん予防」と書いていましたが、これらは種のエキス(サプリメント)の話です。しぼって精製した油には、ほとんど残りません。訂正します。
  • ビタミンE:α-トコフェロールが多いのは成分表のとおりです。ただ、ビタミンEは多くの人がふだんの食事でとれている栄養素で、油を足してまでとる必要は少ないと思います。
  • リノール酸:体で作れない必須脂肪酸ですが、日本人の食事では不足しにくい脂肪酸です。元の記事の「とりすぎると善玉コレステロールまで減らす」という話は、ふつうの食事の量で心配するほどのものではありません。

酸化を防ぐ使い方

  • 小さめのボトルを買う:リノール酸が多いので、空気に触れると酸化が進みやすい油です。
  • 冷暗所でふたを閉めて保存:光と熱を避けます。
  • 揚げ油の使い回しは控えめに:何度も加熱すると傷みが進みます。色が濃くなる、泡が消えにくい、においが変わる、などの変化があれば替えどきです。
  • においが変わったものは使わない:酸化した油は、胃もたれなどの原因になります。

クセがなく、さらっとしているので、ドレッシングや素材の味を活かしたい料理には使いやすい油です。正直、ほかの油より値段が高めなので、毎日の炒め物に使うかどうかは、好みと予算しだいだと思います。

肌に塗る使い方は?

さらっとしてべたつきにくいので、マッサージオイルなどにも使われています。ただ、食用の油を肌に使うと、合わずに荒れる人もいます。肌に使うなら、化粧品として売られているものを選び、少量で試してください。元の記事で紹介していた手作り石けんは、苛性ソーダ(劇物)を扱うので、ここでは外しました。

よくある質問

揚げ物に向いている?

軽い口当たりで揚げ物にも使えます。ただ、リノール酸が多いので、使い回しはほかの油より控えめにするのがおすすめです。

オリーブオイルとどっちがいい?

酸化のしにくさならオリーブオイル、ビタミンEやクセのなさならグレープシードオイルです。オリーブオイルについてはオリーブオイルの記事にまとめています。

まとめ

  • リノール酸が多く、ビタミンEはオリーブ油の約4倍
  • ぶどうの種のポリフェノールは、油にはほとんど残らない
  • 酸化しやすいので、小さいボトルで早めに使い切る
  • カロリーはほかの油と同じ

ほかの油は菜種油の記事、サラダ油の記事にまとめています。

参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(脂肪酸は脂肪酸成分表編の値)/厚生労働省「日本人の食事摂取基準」/国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報