昔からよく飲まれ、好んで飲む人も多い牛乳ですが、最近いろいろな悪い噂が出回っているため安心して飲めないという人が多くいるのではないでしょうか。
このような情報を沢山見ると、太るの?体に悪いの?と牛乳を見ると不安になりますよね。毎日飲む習慣がある人もいると思います。
牛乳はあまり飲まなくても、おやつなど加工食品に牛乳が含まれているため、少なくとも口にする機会の多い牛乳です。身近にあるものだからこそ、理解を深めていく必要がありますね。
今回はそんな牛乳について見ていきましょう。
牛乳は太る?
まず牛乳は太るのか、ということについて見ていきます。甘みがあって高カロリーなイメージの牛乳は太ると思われがちかもしれません。しかし牛乳を飲むから太るという直接的な関係は考えにくいのです。
確かに、一日に何リットルも飲めば太る原因になるかもしれません。ただ飲み方を正しくすると、ダイエットにも効果的と言われています。
実は牛乳は体脂肪を減らし、太りにくい体質を作るのに効果的なのです。さらに、飲みごたえや腹持ちのよさを考えると、一日の摂取カロリーを抑えることにつながります。
体脂肪を減らす仕組みについてはカルシウムが大きく関係しています。脂肪の吸収を抑え、脂肪の合成を抑制し、脂肪の分解を促してくれるのです。さらに牛乳にはアミノ酸が豊富に含まれています。
筋肉を作るのに必要なバリン、ロイン、イソロイシンです。筋肉を維持し増やすことで代謝は上がります。結果牛乳を飲むことはダイエットを助けることになりますね。
さて、このように牛乳はダイエットにむいていると分かったのですが、やみくもに飲んでいいというわけではありません。効果的な飲み方がありますので見てみましょう。
今回ご紹介する方法は3つです。すべてを実践しようとすると飲みすぎになるので、どれか一つを実践してみてください。
①まずは食前にコップ一杯飲む方法です。先程ありましたが、これは1日の摂取カロリーを抑える点に着目した方法です。食前に飲むことで満腹感が得られるのでその後食べる量を減らせますね。さらに吸収を穏やかにしてくれるので効果的です。
②次は就寝前、起床後の2回飲む方法です。牛乳は睡眠の質を上げる効果があります。質のいい睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、代謝を上げる作用があります。また起床後に飲むと食欲抑制につながり、程よいエネルギーの摂取になります。
③最後に運動後に飲む方法です。これは運動後30分以内に飲むよう心がけましょう。筋トレや有酸素運動をした後はタンパク質を摂ると筋力アップにつながります。タンパク質は他の物からも得られますが、コスト面や手軽さを考えると牛乳はとても効率的ですよね。
牛乳はただ飲めば痩せるわけではありませんが、太るという考えから少し見方を変えることができたのではないでしょうか。
即効性があるわけではありませんが、牛乳が好きな方からすると毎日続けることに苦をあまり感じないダイエット方法ですので、是非参考にしていただけたらと思います。
牛乳の悪い噂が出回っている?体に悪い?放射能が混入?
近年牛乳に対して悪い噂が出回っていますね。牛乳についてネットを調べるとよく見かけるのではないでしょうか?
まずは、牛乳が体に悪いというのは具体的にどういう事なのでしょう。このように牛乳が体に悪いといわれるようになったきっかけはある一冊の本からきています。
新谷弘実氏の著書である『病気にならない生き方』の中で牛乳は有害であるということが主張されました。シリーズ200万部を超す大ベストセラーになった本ですので見たことがある方もいるかもしれません。
この新谷弘実氏は30万例以上の胃腸を検査してきた胃腸内視鏡検査の世界的権威として有名な方です。
牛乳ほど消化に悪いものはなく、牛乳のカルシウムはかえって体内のカルシウムを減らしてしまい、飲みすぎは骨粗鬆症を招き、さらに腸内環境を悪化させると述べています。これを見ると牛乳は飲まないほうがいいのではないかと思えますね。
しかし、これは一説であって、専門家からするとこの説には科学的根拠がないという批判もあります。もちろん酪農業界も反発をしています。
確かに牛乳の栄養価は高く優れた食品であるというデータが沢山ある中で、この逆説的な話だけを鵜呑みにしていいのかは疑問ですよね。
何千年も前から飲まれてきた牛乳ですので、本当に体に悪いのかと疑心暗鬼になることも当然のことです。まだ解明されていないことは沢山あります。
これからもいろいろな話が出てきますので、一説に偏らず柔軟な対応をできるようになることが求められることとなります。毎日でも口にする可能性のあるものですので一刻も早く真相究明してもらえることを願いたいですね。
次に、牛乳に放射能が混入しているのかということについて見ていきましょう。東日本大震災が起こり、福島原発事故があったことにより、放射能への恐怖が全国に拡大しました。
特に近隣地域、東日本に住んでいる方は食べ物や水などにかなり不安を抱くこととなっているのではないでしょうか。手軽に栄養補給ができると思っていた牛乳を子供に飲ませることができないなど、牛乳に対しての不安は大きなものとなっています。
そもそも、牛乳には放射能は混入されているのでしょうか。結果から言うと微量ながら入っているというのが資料から見て現実です。
国の基準値である50ベクレルはクリアしているとなっているものの、このまま何年も飲み続けて被害はないという保証はありません。各牛乳会社の資料からは独自で放射能の数値を測定していないという現実もあります。
では、どこの地域の牛乳も放射能の混入が考えられるのでしょうか。西日本の牛乳のほうが安全だと考えられていることもありますが、それも今日では不安なものとなってきています。
飼料は東日本から出回っているものだという話もありますので、それを食べている牛の牛乳には混入されているという考えもあります。ただ、そのような話があることでそのまま事実になるのかということは簡単には言及できません。
私たちは山のようにある情報から信憑性のありそうなものを信じることしかできませんよね。本来は国がしっかりと国民に伝えるべきではないでしょうか。
商品に記載するべきではないでしょうか。事故があってから5年近くたった今も全く不安は消えません。安心して牛乳が飲める、子供たちに牛乳を飲ませてあげられる日がくることを望みましょう。
いかがでしたでしょうか。私たちの生活にとても身近な牛乳ですが、真実が分からないことが沢山あります。
しかしながら、噂や一つの説を鵜呑みにするよりも確実な情報を少しずつでも入手できるよう私たちも努力しましょう。
閲覧ありがとうございました。