十五夜を子供に説明するための簡単な由来をご紹介します。
また、その意味や十五夜の日の食事についても取り上げていきたいと思います。
ちなみに2015年の十五夜は9月27日です。
昨年、2014年の中秋にあたる日は、9月8日でした。
ちなみに、一昨年の2013年の中秋の月は満月でしたね。
次に満月となるのが9年後とのこと。
今年の十五夜の日、どうかきれいに晴れますように!
旧暦8月15日は、中秋の名月。
「うさぎうさぎ何見てはねる 十五夜お月さま、見てはねる〜」
の童謡でもおなじみです。
子供の頃、母と一緒に白玉だんごをつくって、
河原からススキを拝借してきて縁側にお供えし、
家の明かりを消して、家族でお月様を見上げた思い出があります。
ちなみに、昨年の十五夜はきれいな満月でしたね。
私は、実家の庭で、両親と旦那と一緒にビールを飲みながら、
大人になったなあとしみじみ思いながらお月見を楽しみました。
ところで、十五夜はどんな由来があるのかご存知ですか?
お団子やススキといったお供え物にはどのような意味があるのでしょうか。
今年の秋は、十五夜の由来を知って、
お子さんと一緒に、家族みんなでお月さまを愛でる
静かな夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?
十五夜の由来?
では、十五夜には、どのような由来があるのでしょうか。
お子さまにもわかるように、簡単にご紹介します。
現在のカレンダーでいう9月、昔の旧暦では8月ですが、
この時期は一年で最も月が美しい時期とされ、
平安時代の昔から、秋の行事として、
お月見をして楽しむという習慣がありました。
秋になると、空がだんだん澄み渡って、
きれいに見えるでしょう。
昔の人々も、この季節に見える月は特別に美しいと感じて、
お月見をしていたのですね。
十五夜で見るお月さまを、
「仲秋の名月」や「中秋の名月」といいます。
音は同じで漢字が違います。
「仲秋」…旧暦では、7月・8月・9月が秋とされます。
このうち時期の早い順に、7月を初秋、8月を中秋、
9月を晩秋といいます。
ですので、「仲秋の名月」という場合は、
「8月のきれいなお月さま」という意味になります。
「中秋」…こちらの「中秋」の意味は、
秋全体の真ん中の日、という意味になります。
ですので、旧暦8月15日を中秋といいます。
「中秋の名月」という場合は、
「8月15日のきれいなお月さま」という意味になるのです。
暦でいう中秋の日はいつも満月になるとは限りませんが、
この日は、ほぼ満月に近いか、満月のお月様が見られる日ですので、
古くからお月見の行事が行われてきたのです。
十五夜以外にも、「十三夜(じゅうさんや)」、
「十日夜(とおかんや)」というお月見をする日があります。
十五夜は、旧暦の8月15日、十三夜は、旧暦の9月13日、
十日夜は、旧暦の10月10日。
昔から、この三日の夜空がきれいに晴れてお月見が出来ると、
縁起がいいとされてきました。
ちなみに、旧暦とは、太陰暦のことをいいます。
現在使っている暦は、太陽暦といって太陽の動きを
基にしたカレンダーになっていますが、
昔は、月の動きを基にした太陰暦という暦を使っていたのです。
お供え物をすることにはどんな意味があるの?
お月見の夜は、丸いお団子とススキをお供えする習わしがあります。
どうして月にお供え物をするのかというと、
秋に出るきれいな満月は、豊穣のシンボルとされていたからです。
秋は、食べ物となる作物が実る季節です。
たくさんの作物が収穫できたことをお祝いして、
お月さまにお供え物をするようになったのです。
お月見の時には、ススキやお酒、収穫できた果物、
お月見団子などをお供えします。
お団子は、平年はその年に出る月の数として12個、
閏年には13個お供えします。
十五夜の夜は15個、十三夜には13個お供えする地域もあります。
また、ススキをお供えするのは、
稲穂がススキのように大きく育ちますようにという
願いがこめられているといわれています。
また、ススキには魔除けの意味があると考えられており。
使い終わったススキは、田んぼに差したり、
門に吊るしたりして魔除けに使われていました。
お月見では何を食べるの?
十五夜では、月見団子のほかに、
どのようなものを食べるのでしょうか。
十五夜は、別名「芋名月」といって、
里芋などの芋類をお供えして収穫を官舎する行事も行われます。
ですので、里芋やサツマイモなどの芋類や、
この年に穫れた野菜や果物を、お団子と一緒にお供えしてから食べるとよいでしょう。
お供えしたものを食べることによって、
お月さまの力をいただくことができると考えてよいと思います。
現代では、ススキを手に入れるのも、ちょっと難しいかもしれません。
でも、たまには家のテレビも消して、電気も消して、
ゆっくりと静かにお月さまを眺める時間を持つって、
とても贅沢なことだと思いませんか?
ぜひ、今年の十五夜は、お子さんと一緒にお団子をつくって、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。