エイサー①の画像

沖縄で有名なエイサーの歴史を知っていますか?また、最近ではエイサーの祭りが東京や大阪でも開催されています。今回は、そのことについて取り上げていきたいと思います。

そもそも、エイサーとは沖縄でお盆時期に先祖の供養を行うために踊られる伝統芸能ですね。現在よく見られるのは色々な綺麗な衣装を身にまとい、太鼓をたたきそれに合わせ元気よく踊り歩くものですね。見ているだけで明るく楽しくなります。

しかし、エイサーはただ元気に踊っているわけではありません。どんな意味が込められているのか、気になりませんか?ただ踊りを楽しむのも悪くはありませんが、せっかくなのでエイサーについて少し一緒に見てみましょう。もっと興味深く楽しめるはずです。

 

エイサーの沖縄での歴史は?

伝統芸能ということもあり歴史は1603年の琉球王国時代に遡ります。このころ袋中上人により浄土真宗が広まり、念仏歌を歌い、霊を供養するようになったのが原型と言われています。

18世紀には現在のお盆の風習である先祖の供養を行うものが確立しますが、当時のものは歌だけとシンプルなものでした。

明治以降になると庶民に普及し始められます。沖縄県に伝播するうちに民謡などが取り入れられ、だんだんと現在のスタイルに近づいてきました。

また、戦前と戦後で大きく変化が起こります。戦前ではまだ太鼓は使用されても小さなもので、衣装も浴衣を着、頭に手拭いを巻くものでした。しかし戦後になると青年達の参加が活発化しました。

エイサーコンサートが行われたのを機に現在のような派手な衣装や太鼓を使用するなど、観客を楽しませる意味合いも含まれるものとなってきました。

 

エイサー③の画像

戦前

エイサー②の画像

戦後

 

このようにしてエイサーは私たちの身近な存在となってきたのです。先祖の供養を目的としたことは変わらず、さらに親しまれやすくなりながらこれまで代々引き継がれていることはとてもすごいことですね。

 

祭りは東京や大阪でも開催される?

さて、エイサーと言えば沖縄特有のものですが、実は東京や大阪でも見ることができます。東京では7月に中心地である新宿で開催されることもあり、夏の風物詩ともなっています。

大阪も昨年には40回目の祭りが行われたほど毎年恒例の行事となっています。どちらも沖縄特有のグルメ屋台や物産展が施され沖縄の雰囲気を楽しめるものとなっています。

このエイサー祭りは沖縄を進学や就職によって離れた若者達が故郷を思い始めたものです。はじめは小規模だったものも、今では全国の人々が楽しみにする行事となったのですね。

本土から離れた沖縄の文化が日本の中心地である東京や大阪で見られるということは、それだけこのエイサーは魅力的であり、日本の文化に根付いているものだということが分かります。

 

いかがでしたでしょうか。沖縄のエイサーにさらに興味を持っていただけたと思います。

今年も開催されるエイサー祭り、是非行ってみたいですね。もう行ったことあるという方も、今回は歴史的背景も踏まえて鑑賞していただけたら、より一層趣のあるものへと変わって見えると思います。今年の夏は是非エイサー祭りへ。

閲覧ありがとうございました。