よさこいの画像

よさこい祭りと言えば高知を想像しますが、その祭りが札幌でも開催されるというのです。1700キロも離れたこの両都市でどんなよさこい祭りが開催されているのでしょうか?またその由来についても探ってみましょう。

最近は、学校でも運動会等などでよさこいソーランが踊られていて、人気に火がついてきていますね。

 

よさこい祭りが高知と札幌で開催?

高知で毎年行われるよさこい祭りとは南国風土を存分に楽しめるまつりです。よさこい節に合わせて鳴子を手に色鮮やかな衣装を着て踊ります。また地方車(じかたしゃ)と呼ばれる車も行列に並び、そのチームの音源を担ったり、また夜になるとネオンで装飾され目にも楽しかったりして祭りを盛り上げています。

しかし、1992年に北海道の札幌市でYOSAKOIソーラン祭りが行われたことを皮切りによさこい祭りは全国に広がっていったのです。札幌でのYOSAKOIソーラン祭りはよさこい節を踊り、その出場チームの中で順位を決めるということが大きく占めているようです。

高知での観客が突然入って一緒に踊る、ということはあまり見られないようです。また高知でのよさこい祭りにはよさこいの全国大会も開催されています。そのため、踊りが複雑で覚えるのが難しいものになっている傾向が強く、飛び入り参加というものは薄れてきているようです。昔からの慣習を残しつつ、進化を続けていってほしいですね。

 

よさこい祭りの由来は?

「土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た よさこいよさこい」

という有名な歌がはじまりとされています。これは江戸時代の末期に起きた竹林寺の僧、純信と美しい娘、お馬の道ならぬ恋の物語が元になっています。この「よさこい」とは「夜来い」という意味であり、それを受けてベースとなる「よさこい鳴子踊り」が1954年に第1回のよさこい祭りが開催されるのに合わせて武政英策さんが作られたと言われています。

最初にでてくる「ヨッチョレヨッチョレ」という掛け声は土佐弁で「道を開けろ、どいていろ」という意味です。よさこいを踊る集団が道の真ん中を通るのでどいていてね、という意味だと言われています。

更に「じんまもばんばもよう踊る」のじんまとばんばはそれぞれおじいさんとおばあさんの意味です。若者からお年寄りまで「よさこい鳴子踊り」は皆に愛されているという意味でしょう。また鳴子は一年に二回お米が収穫できる高知には古くからあり、雀などを追い払うために使われていたものです。

近年ではよさこいは中学校や小学校の運動会などで発表されるなど全国的に広がりを見せてきました。よさこいのダンスにばかり特化した祭りでは、祭りというよりダンスパフォーマンス大会になってしまいます。観客がいつでも飛び入り出来るという昔ながらの風習がいつまでも楽しめるような融合、そして発展をしていって欲しいなと思います。