ウォームビズの画像

寒くなるにつれて考えるようになるのが服装ですよね。
近年会社ではウォームビズという取り組みを
しているところが増えていることをご存知でしょうか?

環境や省エネのために暖房の設定温度を低くし、
衣服や食事などを工夫して暖かく過ごそうという取り組みです。

ウォームビズによる効果はどれほどあるのか、
またどのような服装をするとよいのか、
今回はこのウォームビズについて詳しく見ていきましょう。

 

ウォームビズの設定温度はどれくらいが最適なのか?

まずは設定温度について見てみます。環境省は室温20度を推進しています。

エアコンの設定温度を20度に設定するというよりも
室温が20度で快適に過ごせるようにしようとういう取り組みです。

社内ではパソコンなどの電子機器が多くあり、
その熱で室内も暖かくなりますよね。
その場合はエアコンを切るようにする必要があります。

また会社によってはエアコンを17度設定にしている所もあり、
20度はあくまでも目安として快適に過ごせる温度であれば
設定温度は20度よりも低くても問題ありません。

しかしながら室温に対しての感じ方は個人差があり、
社内で決められた設定温度では寒いと思う方も出てきますね。

ウォームビズは設定温度を低くしつつ、
快適に仕事ができるようにという取り組みですので、
ここで個人個人が服装などで工夫しなければいけません。

どのような服装をすると良いのか見てみましょう。

 

ウォームビズの服装は?

職場の雰囲気や取引先のことを考えると、
マナーを守った服装をしたいですよね。

男性の場合はスーツを基本とした服装を考えます。

最近では保温機能のついたスーツが冬場は主流となってきています。
体温や汗を熱に変え、外に逃がさない仕組みとなっています。

またこれまではジャケットとスラックスのツーピースだったものを、
ベストを加えたスリーピーススーツを
取り入れることが人気となっています。

ベストの色は紺や黒とベーシックなものにするのが一般的ですが、
職場で良いようでしたら暖かみのある淡いピンク色もオススメです。

靴下も膝丈のハイソックスにすることや、
下着を厚手の物にするなど見えない部分でも工夫できますね。

さらに、ネクタイですが、
首を温めるものが販売されており人気が出てきています。
いつもの服装を一点一点工夫することで暖かく過ごすことができます。

また、マナーも踏まえつつファッションを楽しみたいという場合は
ウールセーターを活用してみましょう。

柄入りのものですと私服のようになってしまうため、
無地を選ぶようにします。

こちらも色は黒や紺、グレーを基本とし、
可能であれば濃い紫や淡いピンクなどでファッションを楽しみましょう。

ウォームビズ②の画像

では女性の服装を見てみましょう。

女性の場合はオフィスカジュアルといって幅広い着こなしがありますね。
ただスカートの方が多いのではないでしょうか。

デスクワークだと室温の低い場所では冷えが出てきます。
できるだけ厚手のストッキングやタイツを履くようにしましょう。

また、首元はハイネックのセーターやネックウォーマーなどで暖かくできます。
カーディガンも用意しておくと、
その時の室温によって脱着が可能なため役立ちますね。

これらのアイテムは派手な物を選ばず、
できるだけ無地のものにするようにしましょう。

デスクワークの女性は足元に湯たんぽを置くことや、
ひざ掛けを利用するなどの工夫もできますので
積極的にウォームビズに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

ウォームビズの効果は?

ではこのように暖房の設定温度を低めにし、
服装を工夫することでどれほどの
効果があるのか気になりますよね。

実は、夏のクールビズよりも効果はかなり大きく出ます。
約4倍のCO2削減効果が期待できるものとなっているのです。

先程設定温度を20度に推奨しているとありました。
例えば暖房の設定温度を21度から20度に下げ9時間使用した場合、
年間約25.7キログラムのCO2削減が可能となります。

一度下げるだけでもこれほど効果があるのですね。

日本は京都議定書により2050年までに
6%のCO2削減を提唱されています。

現在冬の厳しい寒さが危惧されています。
暖房の長時間使用により温暖化ガスの増加に繋がるためです。

平均気温が平年よりも一度低くなるだけで
排出量は1千万トン増え国全体の年間排出量も
1%弱押し上げられてしまいます。

6%の削減を可能にするためには、
国全体で室温20度を目標にする必要があり、
暖まっている時は暖房をこまめに切る必要がありますね。

ウォームビズの期間は11月1日から3月31日までとされています。
本格的な寒さが来る前に早めの準備をしておきましょう。

また、環境省は啓発活動として
日本百貨店協会や日本チェーンストア協会、
日本フランチャイズチェーン協会との連携を行っています。

百貨店では、冬を心地よく過ごすためのライフスタイル提案、
日本チェーンストア協会では、体の暖まる食事の提供や
保温効果の高い服装で暖房の設定温度の見直しを提案する呼びかけを、

日本フランチャイズチェーン協会では
店内を適正温度に設定するとともに
お客様へ暖かい商品を販売するなど各企業で取り組まれています。

このように国全体でウォームビズを意識することはとても重要ですね。
私たちも一人一人が意識してウォームビズに取り組み、
環境の改善を考えていくようにしましょう。