
コチニール色素は、エンジムシ(カイガラムシの一種)から取り出した赤い色素で、ハムやかまぼこ、飲み物、お菓子、化粧品などの着色に使われています。国が認めた食品添加物(既存添加物)で、ふつうに使われる量なら安全とされています。ただし、まれにアレルギーを起こす人がいることがわかっていて、消費者庁も注意をよびかけています。
この記事では、コチニール色素とは何か、アレルギーの注意点、表示の見方をまとめました。
コチニール色素とは
中南米などにいるエンジムシという昆虫を乾燥させ、そこから取り出した色素です。主な成分は「カルミン酸」で、酸性では赤〜オレンジ色、中性〜アルカリ性では赤紫色になります。
昔から布の染料や食品の着色に使われてきた色素で、食品添加物としては「既存添加物」に分類されています。
使われている食品
- ハム、ソーセージ、かまぼこ
- 清涼飲料水、乳酸菌飲料、果実酒
- キャンディ、ゼリー、アイスクリーム
- 口紅などの化粧品
アレルギーの注意点
コチニール色素では、まれにじんましん、呼吸が苦しくなる、アナフィラキシーなどのアレルギー症状が起きた例が報告されています。色素に残っている、虫由来のたんぱく質が原因と考えられています。
国内では、コチニール色素を含む化粧品を使っていた人が、その後、食品でアレルギーを起こした例も報告されています。
- コチニール色素を含む食品や化粧品で、かゆみやじんましんなどが出たことがある人は、医療機関で相談してください。
- アレルギーと診断された人は、表示を確認して避けてください。
表示の見方
コチニール色素は、次のような名前で表示されています。
- 着色料(コチニール)
- コチニール色素
- カルミン酸色素
- 着色料(カルミン酸)
元の記事のタイトルにあった「アレルギーの危険性」は、ほとんどの人にとっては心配のいらないもので、特定の人だけが気をつけるべきもの、と考えるのが正確だと思います。
「虫から作る」のは大丈夫?
虫から作ると聞くと気になる人もいると思いますが、安全性は原料ではなく、国の評価と使用基準で判断されています。正直、気持ちの面で避けたい人は避けても問題ありませんが、「虫由来だから体に悪い」というわけではありません。
まとめ
- コチニール色素はエンジムシから取り出した赤い色素で、国が認めた添加物
- ほとんどの人には安全だが、まれにアレルギーを起こす人がいる
- かゆみやじんましんが出たことがある人は、医療機関で相談
- 表示は「コチニール」「カルミン酸」などで確認できる
食品添加物の表示の読み方は食品添加物の表示の記事、種類と安全性は食品添加物の種類の記事にまとめています。
参考:消費者庁「コチニール色素に関する注意喚起」/厚生労働省「既存添加物名簿」/内閣府 食品安全委員会





