神田祭の画像

山王祭、深川祭と並んで江戸三大祭りの一つであり、祇園祭、天神祭と並んで日本三大祭りの一つとして東京の神田で行われるのが神田祭です。あまり耳馴染みのない方もいらっしゃるのではないでしょうか?神輿の数や来場者数はどのくらいなのか?歴史は長いのかなど、今回は見ていきましょう。

神輿の数や来場者は多い?

神田祭より、三社祭の方が盛大ではないの?という方もいらっしゃるかと思います。そんなことはありません。知名度で言うと三社祭の方が高いかもしれませんが、規模で言うと圧倒的に神田祭の方が大きいのです。それは開催される時期にもよります。一般的に祭りは一年に一度ですが神田祭は二年に一度です。お祭りの期間は1週間くらいです。

神輿の数も宮入り出来ないものまで含めると神田祭は200基程度あるようです。神田祭の最中は秋葉原の電気街を時代行列や、神輿が練り歩きます。その光景は何とも言えないものがあり、人手も相当な混雑ぶりです。秋葉原駅の一日の利用者が平均20万人とのことですので、祭り当日はその何倍もの来場者が見込まれるのではないでしょうか。

 

神田祭の歴史って長いの?

神田祭りに関する資料は江戸よりも前のものはまだ見つかっていないようで最古の記録が1600年と他の祭りに比べると正式な記録は短めです。しかし、文献に残っているものは今のように大きな祭りになってからのものであるため、それよりも前から行われてきた祭りであるということは安易に想像できます。

起源についても文献が残っていないのでそれを特定することは残念ながらできません。ではその由来は?となりますと、徳川家康が神田明神に関ヶ原の戦いに出陣する際に勝利祈願を頼んでいたようです。そして、関ヶ原に勝利したのが9月15日。神田明神の祭礼日も同じ。それ以来、神田祭は徳川家の祭りとして盛大に執り行うべきと、なったようです。

それゆえ、江戸時代に神田祭は「天下祭」と呼ばれ船渡御も行われていたようです。ではなぜこれほど盛大な祭りなのに、二年に一度なのでしょうか?

それは江戸時代の天和期(1681年)に、それまで毎年執り行われてきていたのですが、山王祭と隔年で行うようにと幕府から言われ二年に一度になったようです。

その他の説では、江戸時代に、神田明神と赤坂日枝神社の氏子が被っている部分があったので、1年に1回開催すると疲れてしまうといった理由があります。確かに、氏子の気持ちを優先することは大切ですね。

今でもその風習が残り、神田祭は二年に一度、行われているようです。

今年も5月に神田祭が執り行われるようです。様々な種類の神輿や山車など有名ですが、能なども舞われるようなので、合わせて見られても楽しいですよ。

神田祭りの文化について

最近では、アニメとのコラボもしています。また、木村拓哉さんや山口智子さんの出演していたドラマ、ロングバケーションの一話に出てくるオープニング映像は神田明神で撮影が行われました。

昔から神田祭りは東京の色々な文化を受け入れることには寛容で、全て受け入れるくらいのスタンスでいるそうです。
幅広い考え方を柔軟に受け入れるというのは素晴らしいことですね。