足あとが続く散歩道

ウォーキングで消費するカロリーは、体重60kgの人が少し速め(時速5km)で30分歩いて約110kcalです。そのうち、じっとしているときより上乗せで使えるのは約80kcal。体脂肪1kgは約7,200kcalなので、歩くだけで体脂肪を1kg減らすには、毎日30分で約3か月かかる計算になります。

正直、ウォーキングだけでどんどんやせる、というものではありません。でも、食事の見直しと組み合わせると確実に効いてくるし、何より続けやすい運動です。この記事では、ウォーキングの消費カロリーの計算と、効果を上げる歩き方をまとめました。

ウォーキングの消費カロリー

運動の強さは「メッツ(METs)」という単位で表され、次の式で消費カロリーを計算できます。

消費カロリー(kcal)= メッツ × 体重(kg)× 時間(時間)× 1.05

国立健康・栄養研究所の「身体活動のメッツ表」にある歩く速さ別のメッツで、体重60kgの人が30分歩いたときを計算すると、次のようになります。

歩き方 メッツ 30分の消費 上乗せぶん※
ふつう(時速4km) 3.0 約95kcal 約63kcal
少し速め(時速4.5〜5km) 3.5 約110kcal 約79kcal
速歩き(時速5.6km) 4.3 約135kcal 約104kcal

※じっとしていても使う1メッツぶんを引いた、運動によって増えたカロリーです。

体重が重い人ほど、同じ時間歩いたときの消費は多くなります。体重70kgなら、表の値の約1.17倍です。

「20分以上歩かないと脂肪が燃えない」は本当?

元の記事では「脂肪の燃焼が始まるのは20分後から」と書いていましたが、これは誤解です。脂肪は歩き始めから使われていて、時間がたつにつれて使われる割合が増えていく、というのが実際のところです。10分ずつ3回に分けて歩いても、消費カロリーはほぼ同じなので、まとまった時間がとれない日は細切れで大丈夫です。

効果を上げる歩き方

  • 少し速めに歩く:会話はできるけれど、少し息が弾むくらいの速さが目安です。
  • 歩幅をいつもより少し広く:かかとから着地して、つま先でけり出すようにすると、自然とスピードが上がります。
  • 背筋を伸ばす:目線を少し先にして、腕を後ろに引くように振ります。
  • 毎日の歩数を増やす:ひと駅歩く、階段を使うなど、生活の中の歩きも同じように効きます。

国の「身体活動・運動ガイド」では、成人は1日60分以上(1日約8,000歩以上)体を動かすことがすすめられています。

ウォーキングとダイエットの組み合わせ方

  • 食事の見直しとセットで:歩いて使う80kcalは、おにぎり半分くらいです。食事が増えれば、すぐに取り戻してしまいます。
  • 筋トレも週2回くらい:筋肉を落とさずにやせるためには、筋トレがあるとさらにいいです。
  • 歩いたあとのごほうびに注意:「歩いたから」と甘いものを食べると、プラスマイナスゼロになりがちです。

時間帯はいつがいい?

続けやすい時間がいちばんです。朝は気持ちよく1日を始めやすく、夕方は体が温まっていて動きやすい、という違いはありますが、消費カロリーに大きな差はありません。暑い時期は、日中の暑い時間を避けて、水分をとりながら歩いてください。

よくある質問

1日何歩歩けばやせる?

歩数だけで決まるものではありません。目安として、1日1,000歩(約10分)増やすと、体重60kgの人で約30kcal消費が増えます。食事と合わせて考えてください。

ウォーキングで足が太くならない?

ウォーキングくらいの強さで、足が目に見えて太くなることはまずありません。

膝が痛いときは?

無理に続けず、休むか、水中ウォーキングや自転車など膝への負担が少ない運動に変えてください。痛みが続くときは整形外科を受診してください。

まとめ

  • 体重60kgで少し速めに30分歩くと約110kcal(上乗せは約80kcal)
  • 歩くだけで体脂肪1kg減らすには、毎日30分で約3か月
  • 「20分以上歩かないと脂肪が燃えない」は誤解。細切れでも効く
  • 食事の見直しと、週2回くらいの筋トレと組み合わせる

1日に食べた物のカロリーは食事のカロリー・PFC計算ツールで確かめられます。筋トレとの組み合わせは筋トレとランニングの順番の記事、体重が落ちなくなったときはダイエットの停滞期の記事にまとめています。

参考:国立健康・栄養研究所「改訂版 身体活動のメッツ(METs)表」/厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」