名古屋城の画像

名古屋城といえば日本100名城に選ばれている有名なお城ですね。その中に本丸御殿というものがある事をご存知ですか?この本丸御殿は現在復元工事中なのですが、なぜ復元する必要があるのか見ていきましょう。

歴史的遺産として価値のあるものだという事を知っていただけるかと思います。また名古屋城の大天守閣の堀の中に鹿がいるのを知っていますか?こちらの鹿もとても面白い歴史がありますので、そちらも加えて見てみましょう。

 

名古屋城の本丸御殿や鹿の歴史は?

名古屋城は関ヶ原の合戦後の1612年、江戸幕府を開いた徳川家康によって築城されました。家康が造った最後の大城郭であり、天下統一の最後の布石として築かれた重要な建物です。

完成から明治維新まで徳川御三家の筆頭尾張家の居城として栄えていたほどのものなのです。その中でも豪華絢爛だったのがこの本丸御殿です。

名古屋城建築後1615年に城主が生活する場所として建てられましたが、1620年には上洛する際の宿泊を目的とする将軍専用の施設となりました。

実際使用したのは二代秀忠、三代家光の二人だけであり、その後は尾張藩士によって警備と管理がなされました。とても豪華な使い方ですよね。

その後明治維新で江戸幕府の治世が終わるころに、この本丸御殿は名古屋城とともに廃棄されそうになるのですが、人々の尽力により、保存されることが決まりました。

1894年には本丸御殿は名古屋離宮となり、1930年には国宝ともなりました。しかし第二次世界大戦がはじまり、1945年の名古屋大空襲の際、焼失してしまうのです。

このように豪華で人々に愛された歴史を見ると、焼失してしまった本丸御殿を復元することはとても重要に思えます。ですが、復元を望む理由はそれだけではありません。

この本丸御殿の各部屋の壁や襖には狩野派の絵師たちによる絵が描かれ、とても華麗なものでした。この壁画や襖絵などが戦災を逃れて残っているのです。計1047面が国の重要文化財に指定され、今でも大切に保存されています。

屏風の画像

2009年より復元作業が始まり、今現在も工事中です。2018年には全体公開が行われる予定です。このような歴史があり、文化財がある本丸御殿、ぜひとも見に行きたいですね。

ちなみに今でも作業の様子が公開されている場所もありますので、名古屋城に行った際は足を運んでみてください。

 

では続いて場内大天守閣の堀野なかにいる鹿について見ていきましょう。なぜ鹿がいるのかと思った方は多いのではないでしょうか。こちらも名古屋城ができてからの歴史と関係がありました。当時鹿は場内でペットとして飼われていました。

しかし、鹿たちは木々の新芽を食べてしまい、発情期には暴れるということもあり堀の中に閉じ込められたのです。戦後名古屋城が復元され、観光地として有名になったところ、この鹿も再現しようと東山動物園から譲り受けました。

1970年代には鹿の数も56頭となり、子供たちからも喜ばれ、観光の名所となったのです。しかし徐々に数が減り、現在では2頭となってしまっています。再び東山動物園より譲り受けることとなっていますが、名古屋城の歴史として鹿の再現はあり続けてほしいものですね。

鹿の画像

ランチはひつまぶしがおすすめ?

ここで、名古屋城を訪れる方へご紹介があります。観光に行った際には名古屋名物をランチにと思いますよね?ご存知の方も多いと思いますが、名古屋といえばひつまぶしです。

ひつまぶしの画像

名古屋城の近くにある有名なお店は西区浄心のしら河、東区東外堀町の鰻木屋です。鰻重とは違った名古屋特有の食べ方ができますので是非観光に行った際のランチには足を運んでみてはいかがでしょう。名古屋城とひつまぶし、名古屋を満喫できること間違いなしです。

閲覧ありがとうございました。