博多どんたくの画像

 

毎年ゴールデンウイーク中に開催され、
大きな盛り上がりを見せる
博多どんたく港まつり。

その起源は一般に800年以上前に
さかのぼると言われており、
規模も歴史の長さも日本随一の、
由緒あるお祭りです。

しかしそれにも関わらず、
九州にゆかりのない多くの人にとっては
あまり馴染みがないのではないでしょうか。

そこで、この記事ではその由来や
参加人数・日程など、
博多どんたく港まつりにまつわる
基礎知識をご紹介いたします。

 

博多どんたく港まつりの由来

博多どんたく港まつりは、
「博多松囃子(はかたまつばやし)」
という民俗行事に起源を持ちます。

博多松囃子は福岡のお正月の行事の一つで、
江戸時代や明治期、福岡藩の藩主や
知事へ敬意を示すために
福岡城へ行列をなして出向く
というものでした。

この際に、福岡の町人たちも
凝った仮装や出し物を披露して
祝ったのですが、
これがどんたく祭りの
直接の由来となりました。

また、どんたく祭りでは
演者がしゃもじを持って踊ることが有名ですが、
これはお囃子の音色を耳にしていても
たってもいられなくなった町のおかみさんが、

持っていたしゃもじで拍子をとりながら
行列に飛び入り参加したことが
はじまりと言われています。

「どんたく」の語はオランダ語で
『日曜日、休日』を意味する
Zondagからきています。

これには、明治時代に
「時代遅れである」との理由で
お正月の行列が禁止されたことが関係しています。

明治5年、お正月を祝う代わりに
国民の休日を祝え、と県からの命令がありました。

また、当時政府は、Zondagという語を
国民の休日を指す言葉として広めており、
それを受けて

博多松囃子を行う日=休日=Zondag=どんたく、
として定着したと考えられています。

鎖国以前は海外との
貿易の窓口でもあった博多。

外来語に由来する言葉が根付いて
今に伝わっているところに、
その歴史を象徴的に感じ取れる気がしますね。

参加人数・日程など

博多どんたく港まつりは、
例年5月2日に前夜祭、
3日・4日が本祭という日程で
行われています。

例年この時期は交通規制が張られるので、
車より公共交通機関を利用したほうがよいでしょう。

参加人数はのべ200万人以上、
参加団体も約200以上にのぼります。

街じゅうに舞台が設営されて
あらゆる場所でパフォーマンスが行われ、
力強く陽気なお囃子が響き渡り、

演者や馬の行列は街中を練り歩き、
伝統的な衣装に身を包んだ子供たちが
太鼓の演奏や歌を披露し、

最後には多くの参加者が
一体になってしゃもじを叩きつつ踊ります。

お祭りはクライマックスに向けて
どんどんボルテージを上げていき、
博多の街全体が熱気に包まれる3日間となるのです。

 

いかがでしたか?
1年で一番博多が熱くなる、
どんたく祭りの魅力を感じ取って
いただけたら幸いです。

次のゴールデンウイークには、
ぜひ博多に足を運んで、
熱気を体で感じてみてはいかがでしょうか?